シータヒーリング 相手のパラダイムで見る

相手のパラダイムで物事が見られない理由は何でしょう。シータヒーリングを学び、ヒーラーになってかなりのクリアリングが進んで、それでも相手のパラダイムが分からないのは何故でしょう。

怒りや憤りを抱き、拒絶している状態は当然何回もクリアリングして、それらから日常生活的には解放されていてなお、相手のパラダイムで考えられない場合です。

そこには、相手のパラダイムで考えないことのメリットがあるからではないでしょうか。言い換えると、相手のパラダイムで考えると不都合が起こるからです。

ひとつは恐れ。

境界線がない状態で共感してしまうと巻き込まれるという恐れ。どこまで自分ごととして捉えたら良いのか分からない場合、そもそも相手の立場になって考えるということを避ければ、巻き込まれず自分は平穏でいられる。自己防衛できるといメリットがあります。

もう一つはエゴイズム。

相手のパラダイムで考えずにいれば、自分の我を通せます。相手の気持ちに鈍感になれば、言いたいことを好き勝手好きなタイミングで言っても罪悪感を感じないし、意のままに天然で振舞える。周りは自分を許してくれるもんだ、と疑うことなく「受け入れてもらえている自分」という幻想の中で自信満々にストレスフリーな日常を送れるメリットがあります。鈍感になれば自分だけは心地よい。

他者から受け入れてもらえている感覚や、他者を疑うことなく信じられる美徳は素晴らしいです。でもそれが、エゴイズムを起点とした幻想的な感覚美徳もどきの場合、いずれ痛い目にあうと思います。適切な境界線がないからです。

適切な境界線は、他者への思いやりと自分を大切にする気持ちのバランスです。つまり相手の気持ちもちゃんと考えて引くのが境界線。相手のパラダイムを考えずエゴイズムだけで「相手はきっとこうしてくれる」「私が何を言っても受け入れてくれる」と思うのは「信頼」ではなくエゴイズムの押し付けです。「私が信頼しているんだから、それに他人は応えて当たり前」という期待は相手を無理矢理自分都合で動かそうとするエネルギー。これは自由意志を侵害するエネルギー。このエネルギーの違いを点検して、自分自身の中にもし重たいエネルギーがあったら、気づいただけでも花マルです。

もしも、クライアントさんに対して自由意志を無視したエネルギーワークをしようとした、したことがある場合は、同じエネルギーがあるので「境界線」について自分の解釈を振り返ってみると良いのではないでしょうか。

思いやり、共感への恐れ、エゴイズム。4Rをクリアリングしてもなかなかシフト出来ないと感じている場合は、もしかしたら基礎で最初にやる「自由意志」の尊重を見落としていたり、エゴイズムについてふんわり理解している可能があるでしょう。

私は創造主と繋がっているから大丈夫、サポートされているから大丈夫、と自分のエゴイズムを省みずに過信をしていても、サポートを受けているからこそ「あなたの慈愛を見直してください」「相手のパラダイムで見てみましょう」という大きな学び大会がやってきます。それはたいていネガティブな学び方になるので、そうなる前に健康診断的に自身の「定義観点」と創造主の定義観点にあるズレはどこか?をゆったり瞑想して、気づいて変えて、自分大好きポイント爆上げして、そのエネルギーで他者に慈愛を向けてみてください。