泣いた赤鬼
「泣いた赤鬼」という音読が小2息子の課題にあります。このお話の概要はこう。人間と友達になりたい赤鬼が、「優しい赤鬼です。お茶とお菓子を用意してお待ちしてます。遊びに来てください」と立て看板を住まいの前に設置します。けれども人間は赤鬼を見ると逃げてしまいます。何度工夫しても逃げられ、しょんぼりしていました。
そこへ親友の青鬼が遊びに来ます。青鬼も人間と友達になりたい優しい鬼です。赤鬼の悩みを聴いた青鬼は、「いい手があるよ。俺が村へ行って人間を怖がらせるから、赤鬼くんは人間を助けるんだ。俺を殴って退治すれば、人間は君を優しい鬼だと分かって、友達になれるよ」
赤鬼は、青鬼も自分と同じく人間が好きだと知っているので、その案には反対します。何より親友を殴ったり、自分だけが人間と友達になることは望んでいません。けれども、青鬼は村へ行き、作戦を実行してしまいます。青鬼が、俺を殴れ!早く!というので、赤鬼は泣く泣く作戦に乗りました。めでたく人間と友達になれた赤鬼。家に毎日人間が遊びに来ます。しかし、青鬼と会えなくなり、ある日赤鬼は青鬼の家に行きます。すると、張り紙がしてありました。「赤鬼くん、俺が君と仲良くしているところを人間に見られない方がいい。だから旅に出ます。もう会えないけど、人間と仲良く幸せに」それを読んで赤鬼は号泣しました。
自己犠牲
このお話、青鬼は大切な親友のため、自己犠牲をしました。確かにその方法は、赤鬼は幸せになります。でも青鬼は住む場所を失い、親友と2度と会えません。それでも、この自己犠牲は青鬼にとって、それが良いと思ったから選択したこと。納得しているでしょう。けれど、幸せにしてあげたかった赤鬼は、親友に2度と会えなくなりました。人間との関係は手に入れたけれど、それは青鬼を失ってもいいということではありません。こんな代償は望んでいなかったから号泣しました。
息子に聴いてみました。もし自分が青鬼だったらどうする?と。どちらか一方、あるいは両方が傷つく結果にならないために、どうする?と。
息子の答えは、看板をもっと色々工夫して、それがダメだったら人間が仲良くしてくれるようにお話し続ける、でした。でも鬼が目の前に来たら、人間は怖いよね。お話する前に逃げちゃうんだよ?
シータヒーリング
…シータヒーリングは簡単だな、と思います。何故なら「人間と仲良くする方法が分かる」というやり方をダウンロードすれば、最適解がもたらされるからです。だれも犠牲にならず、双方が幸せになり、人間にも恐怖を与えない方法が。
今どきならSNSでフレンドリーな鬼として投稿し、PRを観てもらえるでしょう。鬼のお茶菓子作りレポ、とか煉獄さんに倒されてみた!って言うパロディとか、配信という手段があります。昔なら、鬼に対して免疫がありそうな人間、例えばお寺の和尚さんのところに行き教えを乞う、お寺の催しのお手伝いをさせてもらえるよう粘る、など人間が安全を感じる状況を作り出して内面を見てもらえるようにする、あるいは人間にも鬼にもメリットがあるインフラ整備をする(川を渡る橋を作ったり、遊具のある遊び場を作る、開墾しやすいように土を耕し腐葉土を混ぜて提供するなど)。
方法が分からないから、鬼だけでなく人間も自己犠牲という選択をしてしまいますが、どちらも幸せになる方法が分かったら、それがバチッと適切にハマる方法だったら、みんなハッピー。シータヒーリングにはマニフェストという素晴らしいテクニックもありますしね。息子は最終的に「創造主に聴く」と言いました。それが軽やかだよね。